カルトワインの聖地プリチャード・ヒルのファミリー・ワイナリー
【デイヴィッド・アーサーの歴史】
デイヴィッドの父ドナルド・ロングはカリフォルニア州ポートラ・バレーで精肉店を営んでいましたが、1960年代にナパ・ヴァレーの不動産投資を始め、セント・ヘレナのプリチャード・ヒルにおよそ405haの土地を手に入れました。
現在カリフォルニア・カルトワインの聖地となっているプリチャード・ヒル。
標高が高く湖から涼しい風が吹き付ける冷涼な気候と、巨大な岩だらけの鉄分を多く含む赤土火山性土壌がワイン造りに適していることを早くから見抜いたドナルドと当時28歳だった息子のデイヴィッドは、1978年、道路を敷き土地を整地、小さな納屋を建ててブドウ栽培を始めたのです。
デイヴィッドはカリフォルニア大学デイヴィス校で醸造学を学び、シャペレやシュラムスバーグといった有名ワイナリーのインターンシップで実際にワイン造りを経験しました。その後、デイヴィッドと妻のジョイ・デールは30個のフレンチオーク樽を購入し、自社ワイン造りをスタートさせました。
初ヴィンテージである1985年は娘のローラの生まれ年です。ローラも現在、ワイン経営に加わっています。