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シャトー・スオウ

巨匠ミッシェル・ロランの指導の下、オーガニック栽培に取り組む英国で人気の高いプティ・シャトー。

ガロンヌ川とドルドーニュ川の狭間の中洲の先端部、ボルドー最南端のACカディヤックにあるシャトー。

スオウとはメインの所有地に付けられた名前で、1637年に領主が命名。フランスではナポレオン時代より「cadastreカダストル」と呼ばれる土地台帳制度があり、大小様々の土地ひとつひとつに番号と名前をつけて登録しています。
ボルドーでは、ほとんどのワイナリーがブドウを栽培している土地の名前を持っています。

2008年には、オーガニック農法への転換を開始。
【認証】
2014年ヴィンテージ以来、全アイテム、オーガニック認証(ECOCERT,AB)取得。
2018年ヴィンテージより、ヴィーガン認証(EVE)取得。
ISO 14001 (ワイナリー:環境システム管理)認定

【ロケーション】
ガロンヌ川とドルドーニュ川の狭間の中洲の先端部、ボルドー最南端に位置するACカディヤック。ワイン造りの歴史は古代ローマ、ジュリアス・シーザーの時代まで遡ります。
ACカディヤックには39の村があり、石、砂、粘土、砂利、石灰岩土壌、急峻で岩の多い地形を特徴としています。シャトー・スオウは、標高100メートル・エリアの最も高い地点にあります。

【歴史】
狩猟小屋から改築された美しいシャトーはカピアン村にあります。17世紀、有力貴族であったスオウ一族が所有していましたが、長い歴史の中で所有者は次々入れ替わりました。19世紀よりワインの生産が開始され、66haのブドウ園がシャトーを取り囲んでいます。1986年より現オーナーのモニク・ボネのファミリーの所有となり、オーガニック栽培に本格移行。2014年、ワイナリーの株主だったバッカス・インベストメントと合併し、現在はアルゼンチン、ウルグアイ、カリフォルニア、トスカーナのワイナリーから成るグループの一員として、更なる発展を続けています。

【ブドウ畑】
丘の頂上にある南南東向きのブドウ畑は、恵まれた日照、抜群の水はけを誇り、森林と生垣に囲まれたブドウ畑は、豊かな生態系を育む自然の恩恵を受けています。
高品質ワインを得るために高密度でブドウが植えられています。
白品種=1haあたり5,000本
赤品種=1haあたり7,000本

【オーガニック農法】
2008年より、オーガニック栽培を導入しました。農薬を一切使わずにワインを生産することを目指し、3つの目標を掲げています。
・従業員の健康維持
・野生の動植物の保護
・土壌改善

【オーガニックの取り組み】
フランスでオーガニック認証を取得するには、少なくとも3年以上オーガニック栽培を続ける必要があります。そしてオーガニックワイン生産者には守るべき多くの義務があります。
オーガニック栽培では、化学物質を排除し天然成分のミネラルのみを使用します。銅や硫黄などの製品は植物に「浸透」することなく表面に付着します。 しかし問題は、溶けて流れやすいことです。ちょっと雨が強く降ると再び散布し直さなければならず、天候不良の際は頻繁に畑を見回らなくてはなりません。また天然物とはいえ、使用量にも厳格な基準があります。(特に銅)。
有機ブドウ畑も時々耕す必要があります。ブドウの列の間で馬が鋤を引く姿は、よく見られる光景です。トラクターではなく馬を使用する利点は、土壌を押し固めてしまうことを回避し、燃料使用量の削減にもつながることです。

2012年以降、醸造にもオーガニックワイン規定が適用されるようになりました。そしてテロワールが与えてくれる独自の味わいを追求するために、ブドウに付着した天然の土着酵母を使用する醸造家が増えました。

シャプタリゼーション(補糖)も控える傾向になってきています。オーガニックワインの生産者は、アルコールの強いリッチなワインよりも、テロワールそのものを写し取ったような精妙な味わい=フィネスに満ちたワインを目指しているからです。

SO2(二酸化硫黄)の使用ももちろん厳密に規制されており、多くは規定量よりさらに少ない数値に抑えられています。SO2はワインのピュアな味わいを損ねる可能性があるからです。大地を守りつつ高品質なワインを生産するという高い目標を掲げた以上、リスクも冒さねばならないのです。

【ワイン造りの工程】
ステップ1: 収穫
ヴィンテージ毎に成熟が最高に達するポイントを見逃さないことが非常に大切で、ワインチームとコンサルタントとの緊密な協力が不可欠。
ほとんどの畑は機械摘み。ブドウの完璧な状態を維持するためボード選別機能のついた収穫機を使用。成熟の最高のタイミングを逃さないため、また理想的なコンディションで収穫するため(例えば、白やロゼワイン用ブドウは夜間や早朝の涼しい時間帯に収穫される。)、自社で収穫機を所有し常にスタンバイ。ブドウ畑はシャトーをぐるりと取り囲み、摘み取られたブドウはすぐにワイナリーへ運ばれるので、収穫からワイン醸造開始までかかる時間は非常に短かくてすみます。

ステップ2: 醸造
糖をアルコールに変える発酵作業において、スオウでは糖度、温度、微生物の生存率を細かくコントロール。ブドウの可能性を最大限引き出すことを最重視しています。
マセラシオン= 果皮浸漬により、ブドウのアロマとフレーバー、個性、芳醇さ、上質さをワインに移行。最高のブドウのみを厳選し、その特性をワインに反映させるこの工程は、まさに醸造家の腕の見せどころ!
シャトー・スオウでは恵まれた設備により、畑の区画ごとに適した醸造法の選択(発酵温度制御、品種に応じたマセラシオン技術や醸造温度制御)が可能で、ブドウの真の魅力を引き出すことに成功。コンサルタントのサポートと、ワイン醸造チームの高い能力こそが、ワイン造りの鍵となるのです。マロラクティック発酵も細心の注意を払いながら行い、酸化からワインを守るため万全の衛生対策を実施しています。

ステップ3: 熟成
発酵、安定化後のワインは熟成によって更に進化。熟成はワインを「落ち着かせ」、角の立ったタンニンもまろやかに。シャトー・スオウでは複雑さを追求するため熟成を最重視、以下の3つは不可欠条件。
・各タンクの検分。適切な熟成の実行。(例えば、樹齢30年のカベルネと若木のメルローを同じ方法で熟成させることはありえない。)
・各ロットを最適化。 新樽、古樽、ステンレスタンクをワインによって使い分け。
・最適なブレンド。 最後に各キュヴェを組み合わせ、最高のスオウ・スタイルに。

ステップ4: 瓶詰め
年に1度の大事な瓶詰めの際は、最高のサービスを提供してくれる専門家に立ちあいを依頼。瓶詰めも醸造と同様、シャトーのセラー内で実行、ワインはセラーに保管。 貯蔵エリアは隔離され、ワインの熟成に最適な条件を整えるため温度と湿度を管理。

【ワインチーム】
モニク・ボネ(オーナー)Monique Bonnet
学生時代は栄養学を修め、乗馬が趣味で、来日時はカラオケでクイーンの歌を熱唱する、明るくフレンドリーな女性。父ミッシェルの手ほどきを受け25歳でシャトーの経営管理を任され、ブドウ栽培、ワイン製造、販売という3つの分野のノウハウを精力的に学びとってきました。
「スオウ・ワインの品質を絶えず向上させるため、ブドウ畑と醸造施設の両方に定期的な投資を行い、最高の状態を保つよう努めてきました。その甲斐あって、多くの国でスオウ・ワインを流通させカディヤックの魅力を世界に知らしめることができました。これまでの歩みに非常に満足しています。」by モニク

エリック・シャボー(栽培責任者) Eric Chabot
栽培農家の息子として生まれ、ボルドーで栽培醸造を学び、メドックで伝統的醸造法の経験を積み、シャトー・モンローズ1990(ロバート・パーカーが100点満点の評価をしたワイン)の醸造にも関わりました。その後、サンテミリオンで経験を積み、 1999年、スオウ・チームに加わり、動植物に優しい栽培法を確立。そして2008年、モニクの方針により、スオウはオーガニック農法へと舵を切りました。
トラクターの運転や出荷作業も易々とこなすエリックは、チームの良好な関係とスオウ・ワインの品質の鍵を握るキー・マンです。
「オーガニック農法への転換という課題は、チームにとって素晴らしい目標となりました。オーガニック栽培は、まさに今、時宜にかなっています。」by エリック

フランク・ノギエ(醸造責任者) Franck Noguiez
「スオウの目標は、の努力、専門知識、イニシアチブを結集させた独自の個性を持つワインを生産し、消費者とスオウのビジョンを分かち合うことです。」
フランクは20年以上のワイン製造の経験を持つボルドー大学のワイン醸造学者であり、サンテミリオンとその周辺でワインエステート・マネージャーとしてのキャリアをスタート。海外でも経験を積み、ニュージーランドのホークスベイ、オーストラリアのクナワラ、ウルグアイ、そしてアルゼンチンでの様々な出会いは、豊かな人脈と高い技術をもたらしました。アルゼンチンのベンチマークとなったブランドの作成と開発に係ったあと、郷愁の念からフランスに戻り、トゥールーズで10年間経営学を学びMBAを取得、その後はフランス、スペイン、南アメリカ、カリフォルニアなどのトップワイン生産地域でアドバイザーとして活躍。その豊かな経験はスオウ・ワインに余すことなく注がれ、更なる挑戦に向かって活かされています。

ミッシェル・ロラン(コンサルタント)Michel Rolland
14か国150以上のワイナリーのコンサルタントを務める、言わずと知れた凄腕エノロジスト。フランスをメインにアメリカ、南アフリカ、アルゼンチン、チリ、イインド、イタリア等で活躍しています。 更に、400以上のフランスのワイナリーがサンプル分析またはアドバイスを求めてくる彼の研究室(1998年ポムロールに設立)では10名の専業のエノロジストを擁し、アルゼンチンのメンドーサでも同様のサービスを展開しています。
「研修、試行錯誤、ミーティングに常に追われる、ブドウとワインに全てを捧げた人生!」by ミッシェル・ロラン。

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