アグリロゴマーク

ボデガ・ソモス・ガルナッチャ

アラゴンの宝、オールド・ガルナッチャの奇跡の復活!

アラゴン地方発祥と伝えられるブドウ、ガルナッチャ・ティンタ。ボデガ・ソモス・ガルナッチャでは、所有畑の多様なテロワールによって魔法のように変幻自在なワインが産み出されています。地元の文化と伝統、そしてブドウ畑を愛するワインのプロフェッショナルたちが結集し、過去の遺産として失われようとしていたオールド・ガルナッチャの畑を復活させたのが、このワイナリーの始まりです。化学肥料、殺虫剤および除草剤を一切使わず、環境に優しい伝統的な減農薬栽培から生まれるワインは、まさに唯一無二の個性を誇ります。
※BRC英国小売協会(British Retail Consortium)策定の食品安全規格の認証を受けています。

ワイナリーの使命:
祖先から受け継がれたユニークな遺産、ガルナッチャを守り伝え、革新的なワインを生み出すこと。

地所:
中心地ダロカから10km、シローカ川のほとりにある住民76人の小さな村ムレロの "フィンカ・ラ・モラティーナ"と呼ばれる地所。所有畑はおよそ100haで、ほとんどがガルナッチャの古木畑で占められます。
ワイナリーは華美なデザインとは無縁の、シンプルで機能性を重視した質実剛健な建物。ワイナリー、ブドウ畑、そしてワインからも、“本当に価値あるもの”に真摯に向き合おうとする精神が感じられます。
建物にはアラゴン地方特産の建築資材が使用され、硬いレンガ、セラミックの炻器(せつき)、天然大理石による石膏造りの天井や、繊細なアラバスター装飾が見事です。石造りのエントランスは、アラゴン地方の農家の伝統的なスタイルを踏襲しています。

テロワール:
独特の気象条件、土壌、ブドウ品種、文化が互いに大きく関わっています。

気候:
猛暑の夏、厳寒の冬が特徴の、厳しい大陸性気候。しかしブドウ畑は標高平均850m~1,100mとかなり高地にあるため、ブドウ栽培に理想的な条件となっています。高地栽培ブドウは夏の厳しい暑さを免れるお蔭で、長い時間をかけてじっくり成熟することができます。年間わずか350〜400 mmほどの降水量のほとんどが、ブドウが最も成長する4〜7月に集中。気温、日照時間、湿度、風などの諸条件により収穫のスタートは年ごとに変動します。

土壌:
主に珪岩とスレート。有機物をほとんど含まず、適度な通気性があります。赤色と灰色の2種のスレートがあります。

ブドウ品種:
アラゴン地方が誇る伝統品種ガルナッチャの貴重な古木のブドウを使用。

栽培:
伝統的なブドウ栽培醸造法は、先祖代々受け継がれてきた文化とともに培われた、余計なものが削ぎ落とされたシンプルな方法です。細心の注意を払ってブドウ栽培に精魂を注ぎ込み、”テロワール”の完璧な循環を目指し、化学肥料、殺虫剤および除草剤は一切使用しません。環境に配慮した持続可能なブドウ栽培は、文化的伝統や作物を維持していくための必須条件なのです。

独自の取り組み:
※減農薬栽培
(無農薬、無化学肥料ですが、厳密にはEU有機農法規格に沿っていない可能性があるため)
環境保護の視点に立ち、フェロモンを利用して害虫である欧州ブドウ蛾などの駆除を行い、殺虫剤や農薬を使用していません。
また、過剰な工程をできる限り割愛しています。
あくまでも土壌の保護、環境にやさしい栽培を実現することを目的としているので、有機認証取得の予定は現在のところありません。
ヨーロッパ・スタンダードの有機規格から離れ、ボデガ・ソモス独自のテロワールに適した栽培醸造を実施しています。

醸造:
収穫は100%手摘み。険しい急斜面と100年以上前に植えられた畝の間隔の狭さが、機械の導入を阻んでいます。摘み取られたブドウは20kg入りの小箱に詰められ、ブドウ畑で一回目の選別が行われます。その後、ブドウはセラーの選別台で更に厳選、除梗され、完璧な状態の粒だけが醸造に回されるのです。容量10,000kgのステンレスタンクで発酵、乳酸発酵。熟成には容量225Lのフレンチオーク樽(伝統的なミディアム・ロースト)を使用しています。2019年より自社オリジナル酵母の開発プロジェクトをスタート。

【記事】ソモス・ガルナッチャのテイスティング
by Miquel Hudin | 03-02-2021
※MIQUEL HUDINはカリフォルニア出身、現在はカタルーニャに居を構えヨーロッパのワイン情報を発信するワイン評論家。
『ソモンターノ・ワインの調査のためバルバストロに赴いていた最後の日。ボデガ・ソモスを訪れ、ワインメーカーのホセ・ハヴィエル・エチャンディと昼食を共にし、話を聴くことができました。町へと続く幹線道路の傍らに広がる丘の中腹から突然現れる、巨大でメタリックな花のような、人目を惹く超モダン・ワイナリー。https://www.bodegasommos.com/
一体ここではどのようなワインが作られているのでしょう。併設するレストランでワインを見せてもらうと、ソモンターノのワインとよく似ていましたが、その中に、ラベルに大きく「ガルナッチャ」と書かれたシリーズがあることに気づきました。
「ああ、ここでもガルナッチャのシリーズに取り組んでいるのですね?全然知らなかった。」と言うと、
「いや、これはガルッチャだけに特化した、カラタユドに所有している兄弟ワイナリーhttps://www.bodegasommosgarnacha.com/のシリーズです。」とのこと。
「おもしろいですね…テイスティングはできますか?」
ソモンターノの取材に訪れていたため、その場では試飲しませんでしたが、後日私のオフィスにサンプルが送られてきました。そして私はカラタユドという産地に大変興味をそそられました。
『Calatayud』は『Catalunya』カタルーニャの綴り間違いではなく、またカタルーニャ地方の一部でもないことを、まずは人々に知ってもらわなければなりません。ラベルに表示された「DO Calatayud」と「DO Catalunya」は混同されやすく、実際、かなり名の知られたワイン専門家がカラタユドの名を誤ってカタラユドと発音しているのを耳にしたこともあります。
しかし、カラタユドはアラゴン州の郡と町(バルバストロを西へ2時間、なだらかなシステマ・イベリコ丘陵の頂きに隠れるように佇む町)両方を指す名前です。
面白いことに、この名はラテン語とは関係なく、アラビア語のQal'at'Ayyūb(Ayyubの城)を語源としています。バルセロナとマドリッドをつなぐ特急AVEも停まります。興味深い外観と長い歴史を持ち、おいしい郷土料理も楽しめる、ぜひ立ち寄りたい町なのです。
しかしたとえ降りなくても、車窓からは町を取り囲むなだらかな丘陵を見渡せます。そこにはガルナッチャをメインとした古いブドウ園が点在しています。それらの多くは大変樹齢の古いブドウ畑です。スコットランド人のMWであるノレル・ロバートソンが2003年にプロジェクトを立ち上げた理由はまさにそれで、それらのブドウの古木は大変貴重なのです。スペイン産ワインの多くは、魂のこもっていない大量生産のブレンド用として無価値同然に扱われていました。 標高650〜900 m地帯にある高地畑のブドウも例外ではなかったのは、痛恨の極みです。
しかし時代とともに状況は変化し、この地域への評価も高まる中、ボデガ・ソモス・ガルナッチャは2015年に誕生したのです。以来5年間、カラタユドでは数多くの新しいプロジェクトも開始されたようですが、 DO Calatayudのウェブサイトでは14のワイナリーしか確認できず、2015年時点の書類でも16のワイナリーしか記載されていません。
しかし発足した他のワイナリーと同様、ホセ・ハビエル(カラタユドとソモンターノの二つのソモス・ワイナリーを行き来している)は、“カラタユドそのもの”といったワインを作り上げるべく取り組んできました。濃厚で魅惑的な彼のガルナッチャは、ダークチョコレートとドライ・ハーブの香りが特徴です。一般的にレッドフルーツのイメージが強いガルナッチャには珍しい特徴ですが、それはカラタユドの標高の高さと風化し分解された土壌に特有のものであると私は信じています。
この産地は発展途上にあり、たった16のワイナリーから約700万本のワインが生産され、その数は増え続けています。非常に個性的な小さな栽培地域に焦点を当てた小さなプロジェクトは、確かにハプニング(予想外の展開)を迎えているのかもしれません。
ボデガ・ソモス・ガルナッチャのワインは、未来に向けて変化を続けるこの地域のいわばスナップショット。“現在のカラタユド”の解釈を味わうことができるのは、非常に喜ばしいことです。』

Line Up / 商品一覧

画像・POP等

ボデガ・ソモス・ガルナッチャの画像・POP素材です。貴社の販促活動にご利用ください。尚、各素材の著作権はボデガ・ソモス・ガルナッチャに帰属します。お使いの際はご留意ください。

ページの先頭へ